こんにちは! hamです ^^
引き続き
「被災地への帰省」の5回目です。
珍しく?
ちょっと小難しい話をしています。
あまり面白くないかもしれませんが
適当に読み飛ばしてやってください(笑)
でも、本人(当時のぼく)は、
めちゃめちゃ真面目に書いております。
ここからです。
☆-☆-☆-☆-☆-☆
2011/05/29 記
☆-☆-☆-☆-☆-☆
「被災地への帰省」も5回目に突入しました。
書き始めは3回ぐらいの連載になるだろうと
思いながら始めたのですが、
どうも、見積もりが甘かったようで、
倍の回数になろうとしています ^^;
とは言え、もう帰省してから一か月近く経過し、
記憶と言う点では、生生しさのようなものは、
だいぶ薄れてしまっていますので、
次回ぐらいで終わりになると思います。
もういい加減、、飽きてしまったかもしれませんが、
どうか、もうちょっとだけ、お付き合いください(笑)

Photo by Ham (iPod touch) 帰省初日・岩手県内の国道にて
(自販機ステーションのような場所で休憩)
さて、今回は、前回からの続きのような感じで、
被災地に関わる問題の中のうち、
「緊急時の情報連絡網」について、
素人考えではありますが、
ぼくの目から観た、今回の震災において発生した問題と、
考えられる対策の案を書いてみたいと思います。
具体的に問題を書くと、
震災直後、かなりの時間、国と連絡が付かない、
地方自治体が存在していました。
例えば、岩手県の住田町は、
震災翌日のお昼過ぎだと思いますが、
内閣官房長官から町役場に対して、
連絡がとれない状況にある、
と発表されたと記憶しています。
震災発生後から丸1日経過しているのに、
役場との連絡が付かないとは異常事態です。
住田町は、津波で大きな被害の出た、
大船渡市や陸前高田市に隣接した地域ですが、
海には面しておらず、標高も高いため、
津波の被害は一切なかったはずです。
しかし、停電により、通信回線が不通になり、
連絡手段が無くなり、無事ではあるけれど、
その状況を伝えられない、どうしようもない
状態になってしまったのかもしれません。
一般家庭ならいざ知らず、
宇宙ステーションの中で人が生活している、
この21世紀の世の中で、
停電が起きたぐらいで連絡が取れなくなること、
もう少し、突っ込んだ言い方をすれば、
国と地方自治体を結ぶ緊急連絡網(緊急回線)が
準備(整備)されていないことに、
驚いてしまいした。
# もしかすると、そのような仕組みはあるのかもしれませんが、
# 実際には、機能していなかったわけですので、
# ないのと同じです。
緊急時の情報のやり取りは、
有効な対策を講じるために、大変重要です。
無事なのか、無事ではないのか。
どのような被害が出ており、
どのような支援が必要なのか。
住田町以外でも、孤立した地域は、
どのような被害が出ているのか、
実際に誰かが行ってみないとわからない地域が、
当初のうち、相当数あったと思います。
また、普段から、しっかりと、
防災システムを構築している地方自治体でも、
自力で出来ることと出来ないことがあります。
他の地区(または国や自衛隊など)に支援を求めるにしても、
情報のやり取りの手段を欠いてしまえば、
ダメージは大きくなってしまいます。
従って、防災を考える上で、
外との連絡手段を整備しておくことは、
必須であり、大変に重要なのです。
では、どのように考えたらいいでしょう?
以下は、ぼくの提案です。
緊急連絡網を考えるとき、
ハードウェア、ソフトウェア(+運用)の
両面から考える必要があると思います。
ハードウェアとしては、
どのような災害が起きても壊れず、
かつ、出来るだけ他への依存のない機器が望ましいわけです。
(外部電源が不要など、独立して稼働可能な装置)
具体的には、内部電源で駆動する、
無線機や衛星電話が考えられます。
陸上に物理的に設置されている
電話線や電線は、使えない前提で考えればいいのです。
かつ、万が一、通信衛星までもが壊れた場合、
または、地球上の電離層の変化で、
無線通信不能な状態をも予測すれば、
無線機、衛星電話の双方を準備しておけば、
かなりの災害時でも、
機器が使用不能になることはないと想定出来ます。
災害を想定する場合、機器の故障を考え、
もう1台、同じ機器を、
バックアップとして用意しておくのも手ですが、
全く異なった手段で同じ目的を達成出来る何かも
並行して準備しておくことが、
ハードウェアとしての強度を高めることになります。
また、この時、一か所に、
ハードウェアを集中して設置するのではなく、
分散して設置することは必須になります。
津波が来る可能性のある地方自治体の場合は、
役所の他に、津波が来ない標高の場所にも、
設置しておくということです。
念には念を入れて、全体の可用性を高めていくことで、
災害に強い情報通信網を整備することが出来ます。
若干、お金はかかりますが、
ここ10年を振り返っても、災害は何度も起きていますので、
決して無駄にはならないはずです。
次にソフトウェア(+運用)の面です。
ハードウェアに冗長性を持たせることで、
どれかが壊れても、どれかが使える状態にしておいても、
そのハードウェアの使い方を決めておかなければ、
せっかくの情報の価値が薄れてしまう可能性があります。
例えば、災害が発生した場合、
災害を受けた地方自治体は、どこに連絡をするか、
或いは、それらの情報を誰がどのように取りまとめるのか、
明確に、決めておきます。
一か所の災害なら問題ないかもしれませんが、
今回の震災のように、
広い範囲で壊滅的な被害が出ている場合、
もっとも効率的に情報整理出来るような、
連絡経路を設計しておくべきです。
整理された情報があれば、国なり県なりが、
災害対策を立てやすくなるわけです。
逆の言い方をすれば、情報がないために、
災害対策が進まず、犠牲者の数が、
余計に、増えてしまう可能性につながります。
このような、ぼくが言わなくても、
多分、講じているだろう、と思われる対策が、
今回は、機能していなかったようにみえました。
多分、個々の防災システムは、
立案なり、計画なりされているのだと思いますが、
それを統合した形で、大きな災害に備えるレベルまでは、
考えられていなかったように思います。
信頼性の高い緊急時の情報通信網を整備した上で、
冗長性を持たせつつも効率のいい連絡手段を確立することで、
災害対策本部のようなところに、
どの地区が、何を求めているのか、
時々刻々と情報が集まり、確実な支援が行われるようになるはずです。
そして、これらの情報通信網が機能しなくなって初めて、
自衛隊などに対して、現地への災害対策の依頼も
スムーズに行えるものと思います。
自衛隊の人的資源も有限なわけです。
本当に必要な地域に、手厚く資源を利用するためにも、
とにかく、ハードウェア、ソフトウェアの両面から、
災害時の状況把握のための情報通信網を整備しておくことは、
これからの日本にとって、大変に重要なことと考えます。
また各避難所にいる人たちの一覧や、
どの避難所でどんな物資を必要としているのか、
そういうシステムを構築するのは、
それほど難しいことではありません。
需要と供給をコントロールする、
サプライチェーンマネージメントシステムは、
今のソフトウェアシステムでは、
普通に実装出来るものです。
ここで、被災者からの要望を需要、
支援者からの支援を供給と考えれば、
もっとも適切な支援を、
効率的に計算することも可能なはずです。
今回の震災では、ツイッターなどで観る限りですが、
それぞれの被災地へ満遍なく物資が届いたわけではなく、
目立つ被災地には、多くの支援物資が届き、
そうでない被災地には、
なかなか物資が届かなかったように感じました。
有事ですから、完璧に平等に、とはいかないにしても、
なるだけ早い段階で、支援物資を届けるためにも、
このようなシステム構築は必要だと思います。
名づけて、災害対策支援システム。
ぼくに発注すれば、お安く構築しますが、どうでしょう?(笑)
というのは冗談ですけど、そういうシステムを、
オープンな環境を用意し、
ボランティアだけで構築するのも、面白いかもしれません。
何も被災地に行くだけがボランティアではないのです。
以上のように、単なる思い付きではありますが、
国や地方自治体が、もう少しイメージを膨らませれば、
より強固な防災システムが構築出来ます。
地方自治体に対しては、
自分たちの町を守ればいい、という発想では、
自分たちの町は守れません。
また、国に対しては、
机上の論理だけで防災を考えても、
何の役にも立ちません。
国も、地方自治体も、想像力を最大限に発揮し、
どのような災害が発生するか、イメージを出し合い、
対して、出来るだけ多くのパターンの対策を検討し、
日々、いつ災害が起きても対処出来るよう、
行政のレベルで連携しながら、
防災業務を行ってほしいものだと思います。
最後に、話はずれますけど、
原発に関しても、同様の手法、または発想で、
有事の手順を明確に定義しておけば、
ここまでの被害は発生しなかったはず。
彼らは、出来るだけ多くの災害状況をイメージする、という、
リスク管理でもっとも大切なことを、していなかったわけです。
そういう意味でも、あれは人災です。
地震や津波のせいにしたくなる気持ちはわかりますが、
震災前から、今の状況を想定していた人が沢山いるんですから、
ここは、責任を取る覚悟をした方が有効だと思います。
さて、次回は、多分、最終回になります。
そして、以前、ちょっとだけ予告した、
もっとも感動して涙が止まらなかったことも書きますね。
☆-☆-☆-☆-☆-☆
2011/05/29 新規作成
2012/11/30 再掲
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なるようになるさ
被災地への帰省 (5) 想定を超える災害時の行政の危機管理
