こんにちは! hamです ^^
引き続き
「被災地への帰省」の4回目です。
今回は、被災地を見て感じたことを
当時の感情でまとめていました。
今なら、また違う考えも
出てくるかもしれませんが
当時のまま再掲したいと思います。
ここからです。
☆-☆-☆-☆-☆-☆
2011/05/22 記
☆-☆-☆-☆-☆-☆
今回はぼくが感じた
被災地に関する問題のようなものを
書いてみたいと思います。
問題と言っても様々であろうと思いますが、
今回、ぼくが書くのは、被災地に対する支援の話です。
今回は、たった3泊4日(実質中2日)の滞在(帰省)で、
収集出来た情報量は、少ないので、
どこまで現実に迫れるか?自信はないですが、
現地を見たり、親や友人に聞いた内容から、
被災パターンに応じた支援の難しさのようなものを
書いてみたいと思います。
なお、前回の予告で、
「もっとも感動して涙が止まらなかったこと」も
書く予定でしたけど、
今回のネタだけで結構長くなるので、
次回以降に書こうと思います。

Photo by Ham (X2) 父のお墓があるお寺の駐車場にて
では、早速、本題に。
今回の震災において、
もっとも被災の原因となったものは、津波です。
もしも津波が起きず、地震だけであれば、
こんなに死者・行方不明者が出ることはありませんでしたし、
被災者の数も、かなり少なかったと予測出来ます。
それから、原発も被災の大きな原因だと捉えていますが、
原発の話を入れると、被災パターンがより複雑になり、
論点がぼけてしまうので、敢えて省きます。
ということで、今回は、
震災の最大の原因が「津波」である前提で、
話を進めます。
さて、この津波による被害には、いろいろあります。
津波に襲われたことにより、
家族を失ったり、車や家を流された人、
または、職場を流された人や、
結果として、会社の存続が出来なくなってしまい、
仕事を失ってしまった人、等など。
同じ津波によって被災したわけですが、
個人個人により、被災の状況も度合いは、
多かれ少なかれ、異なるわけです。
例えば、被災の内容について、
「住まい」に視点をおいて考えると、
A.津波の被害を受けた家の人(家に住めない人)
B. 津波の被害を受けなかった家の人(家に住める人)
の2パターンに分けることが出来ます。
# 家には住めるけれど、被害を受けている、
# ようなパターンの方も、少なくないでしょうから、
# 厳密には、もっと細かな分け方をすべきですが、
# ここでは単純化してお話を進めます。
先ほども書きましたけど、津波の被害と言うものは、
すべての人に平等に発生するものではありません。
住まいの場合は、どこに家があったかどうかで、
津波の被害の大小が決まって来ます。
具体的には、海から陸へ津波が上がって来た限界のラインでは、
津波の被害を受けた家と受けてない家が混在することになります。
たった10mしか離れていなくても、
被災した家、被災していない家が混在するのです。
リアス式海岸の特徴が激しい土地では、
海岸線からすぐに高台が存在するので、
これが顕著に現れると思います。
従って、繰り返しになりますが、
自分の家は被災したけれど、
隣の家は、被災していない、
のような状態が発生するわけです。
当たり前のようなことを言ってますけど、
例えば、首都圏の、三陸に行ったこともないような人が、
津波の被害を想像した場合、
三陸が、すべて流されてしまった感じを、
受けていたりするのではないでしょうか。
また、海外の人の中では、日本全国が、
すべて津波に襲われたと、思っている人もいるようです。
これは、要するに、人間は、
自分の生活の地から遠く離れた、
行ったことのない場所の話は、
意識して、注意して観察しない限りは、
おおざっぱに捉えるように出来ているのかもしれません。
ですが、実際には、個々の家で、被災の状況は異なり、
従って、支援方法も、被災状況に合わせて変化する、
と言うことを、あえて、ここで書きたかったわけです。
違う言い方をしてみましょう。
被災地にもパチンコ屋があり、
被災しなかったパチンコ屋は、
被災地なのに、満員御礼だったりします。
これも、首都圏にいる人が、この状況を耳にすると、
大変に、意外な感じがすると思います。
え?パチンコ??
壊滅的な被害を受けている人たちが、
支援物資が必要とか言ってるけど、
ウソじゃん!?みたいな。
未だに、テレビでは、被災地の酷い状況を、
連日のように放映しているので、
そんなわけないと思うわけです。
でも、実際のところ、
被災者がパチンコしているわけではないのです。
(まあ、してる人もいるかもしれないけど)
被災地でも、被災した人もいれば、
被災しない、或いは、被災の程度が軽い人もいる、
ということなのです。
言いかえれば、すごく狭い範囲の中(同じ町内)でも、
壊滅的な被害を受けた人と、
ほとんど無傷な人がいる、ということです。
あの震災後、停電などで不便はあったにせよ、
4月に入り、インフラが復活してからは、
津波の被害のない人たちの中には、
既に、日常に戻れた人たちもいる、ということなのだと思います。
繰り返しになりますけど、
こちらから見えれば、被災地だけど、
家も家族もすべて流された被災者もいれば、
ほとんど被害のない人たちもいるわけです。
実は、ぼくには、その2種類の人たちの混在が、
とても不思議な感じに見えました。
しかし、これがぼくの目に写った現実です。
さらに、仕事、という視点から
C.仕事、または職場が津波の被害を受けた(仕事を失った)
D. 仕事、または職場が津波の被害を受けなかった(仕事がある)
の2パターンに分けることが出来ます。
# これも住まいの場合と同様単純化して分けています。
津波で会社が被害を受けた場合、
何らかの理由で、失職してしまう人もいるでしょう。
また、津波の被害を受けていない会社でも、
取引先が被災してしまったために、
商売が成り立たなくなるパターンもあるかもしれません。
連鎖倒産とかも考えられますね。
今まで挙げた住まいと仕事について、
それぞれのパターンを組み合わせると、
以下の表のようになります。
| パターン | 仕事に被害あり (収入なし) |
仕事に被害なし (収入あり) |
| 家に被害あり (家に住めない) |
<1> | <2> |
| 家に被害なし (家に住める) |
<3> | <4> |
遠くから見ると、みんな同じ被災者と思いますが、
実は、単純化して考えただけでも、
上記の表のような異なった4つのパターンの人が
混在しているわけです。
実際には、家は無事だったけど、インフラが来ていないとか、
肉親、家族が被災してしまったとか、
もっと沢山の複雑なパターンが想像出来ます。
(が、ここでは単純なパターンで話を進めます。)
さて、この被災内容のパターンに対して、
支援の内容を考えてみましょう。
例えば、<3>のパターンの人は、家を流されていないので、
インフラさえ復旧すれば、支援を完了してもいいように思いますが、
実は、仕事を失っているので、しばらくの間、収入がないかもしれません。
収入がなくなっても、家のローンやクレジットなど、
いろいろと、お金がかかるわけで、
この支払手段をどうにかしなければなりません。
また、日本の社会は、借金が無くても、
お金がかかるように出来ていますから、
とにかく、収入がないと困るわけです。
こういう方に対する支援は、
物資の支援というよりも、ローン返済の猶予の考慮とか、
職探しのサポートとか、弁護士の手当てなど、
そういうレベルで行う必要があります。
そうしないと、数か月後から年内にかけて、
同じような支援を必要とする人たちの中で、
沢山の自己破産者が出てしまう可能性があります。
また、自宅が無事だと、
あえて、避難所で生活しなくてもいいわけですが、
自宅にいると、救援物資が届かないわけです。
仕事を失い、自宅にいる人は、
本来は、救援物資に頼っていいはずなのですが、
避難所にいる人よりは、貰いにくい状況が出来そうな気がします。
# 実際、こんなケースの場合、被災者であると宣言すると、
# 救援物資の配布の対象になると聞きましたけど、
# これは、役所に確認したわけではありません。
逆に、<2>のパターンのような、家を失ったけれど、仕事がある人は、
仮設住宅の手当てさえ出来れば、
在る程度の生活に戻れる可能性があるわけです。
このように、被災内容は、
個人個人で異なる程の複雑なパターンがあり、
しかも、被災内容は異なっても、同じ場所に混在しているので、
支援する側は、そんな状況をうまいことイメージしながら、
被災パターンにマッチングするような、
支援行動を起こす必要があるのだと思います。
また、少し話はズレてしまうかもしれませんが、
(少数だと思いますが、)家も仕事場も被災していないのに、
救援物資を貰いに来る人たちもいるようです。
このような行動は、世間から、
便乗して救援物資を受け取っているように思われます。
(まあ、実際に便乗している場合もあるかもですが)
しかし、ぼくの個人的な考えでは、
被災者の定義が、明確に宣言されているわけではないので、
被災の程度に関わらず、
本人が被災者である、と思っているのであれば、
救援・支援を申し出たり、物資を受け取っていいのだと思います。
結局のところ、被災の内容は、目に見える部分に留まらず、
見えない部分である、魂や心身に、
大きな傷を受けている方も多いと思うんです。
甘いことを書いているかもしれませんが、
これは、本人にしか、わからないことだと思うので、
支援の内容にもよりますが、水や食糧等であれば、
支援を受けられるようにしても、良いように思います。
(まあ、時と場合ですけれど、それは臨機応変で。)
今回は、イメージ出来る範囲で書いているので、
もっと沢山のパターンがあると思いますし、
更に、原発による被害も、勘案しなければなりません。
ある程度の狭い範囲で、
ほとんどが同じような被害を受けた場合は、
支援方法も決めやすいのだと思うんですが、
このような広範囲で、かつ被災内容も千差万別であるので、
支援する側も、ありったけの想像力を発揮して、
イメージ作りする必要があるのだなあ、というようなことを、
感じた、というお話でした。
さて、次回も、今回の続きのような感じで、
被災地の問題の中に含まれるもの、かもしれませんが、
ぼくが感じた「災害時の行政の弱さ」のようなものを、
さらっと書いてみたいと思います。
今回、震災発生直後、
なかなか、被災地の自治体と連絡が付かなかった現実をみて、
国と地方自治体を結ぶ、災害時の緊急連絡網のようなものが、
意外に整備されていないように感じたことから、
この辺りについての提案出来る改善点など、
書いてみたいと思います。
☆-☆-☆-☆-☆-☆
再掲は以上ですが
当時の文中で自己破産者が沢山出てしまうかも
という話を書きました。
この辺はどうだったのでしょう?
あまりそのような話を聞かないので
手当がなされたのでしょうか。
それとも表に出てないだけなのかな?
後で地元の友人に
訊いてみたいと思います。
2011/05/22 新規作成
2012/11/29 再掲
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