亜波根綾乃
亜波根綾乃さんは、1996年に「大きな風」でデビューした沖縄県出身の女性歌手である。ぼくは、実際にテレビで観たことはないけれど、wikipediaによるとテレビ東京系「ASAYAN」コムロギャルソン出演で「沖縄の天才少女」と注目された存在だったらしい。そんなぼくが、亜波根綾乃さんを知ったのは、ぼくが当時公開していたホームページを読んでくれた読者からの紹介だった。
読者の方は、今思えば不思議な縁だったのだけれど、同じ県内だったこともあり、何回かのメールのやりとりで意気投合した。女性の方だったけれど、実際に会うことになり、ファミレスで食事をしながら、ホームページ創作の話や、読者の方がハマっていた演劇の話などをしたことを覚えている。そのとき、彼女は亜波根綾乃さんのアルバムをカセットテープにダビングして、これは私の大好きなアーティストです、ぜひ聴いてください、とおみやげとして持って来てくれたのだった。
彼女とは、一回会っただけだったけれど、頂いた亜波根綾乃さんのカセットは繰り返し聴いた。頂いて帰る車の中で早速聴いて、そのまますぐに好きになって、何度も何度も聴いた。あの頃、車に乗ると、こればかり聴いていた記憶がある。
そして、気が付くと、アルバムを買っていた。最終的には、彼女の歌う曲はすべて聴いてみたい、と思い、全部揃えていた。そして、どの曲も、期待を裏切ることがないのである。
そんな亜波根綾乃さん、あまり売れなかったらしいけれど、ぼくの中では、大好きな女性シンガーの三本の指の一つに数えられるほど。なんで売れなかったのでしょう?不思議。
間違いなく言えることは、彼女が登場した時代に、彼女がマッチしなかったのだろう、ということ。あの頃は、強さだけでぶっとばすような存在がウケていた。カラオケに行ってもうるさい曲が多かった(笑)よって、じっくり聴かせる曲は、宇多田ヒカルさんみたいなR&Bのノリを持っていないと印象に残らなかったのだと思う。
亜波根綾乃さんの歌は、日常をシンプルに歌いあげる。強がるけれど、強くない主人公が、ひたむきに生きる姿が、そこにある。世間に媚びないから、あの頃の人たちの目にも留まらなかったのだろう。高速道路の片隅で咲いているたんぽぽを見落としてしまうように。今なら、ぼくはイケると思います。もう日本人も、R&Bも聴き慣れてしまった頃だと思うし。
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A-ray1997年発売 Lin Nai~Fine Art Museum~1998年発売 affettuoso1999年発売 Re・Birth1999年発売 Best Selection1999年発売