世の中の仕組みを、考えてみる。
別に考えたくて、考えるわけではなく、
なんだか、おかしいぞ?
ほっとけないぞ?
という気持ちが生まれ、
さて、どんな仕組みになっているのじゃあと、
仕方なく、扉を開けてみる感じである。
ここに、何かの仕事があるとする。
仕事の内容は、明確に決まっており、
依頼すれば、1日~2日で出来る仕事だとする。
だから、業者に依頼すれば、
3日後には、仕事は完了出来ると見込まれる。
(業者がすぐに仕事に取り掛かれるとして)
仕事の依頼内容や、完了後の検査は、
依頼主と業者が直接やりとりするので、
責任範囲も完了基準も明確だ。
この時、お金の動きは、
依頼主から、業者に流れる。
説明する必要もない、単純な流れである。
だが、今の日本は、
このような単純な流れを好まない社会だ。
1つの仕事に、出来るだけ多くの人が群がれるように、
社会が成り立っている。
例えば、国が出てきて、
この仕事は、認可が必要ですと決めたとする。
すると、仕事をするためには、
お役人を通した、何らかの作業を必要とすることになる。
だが、その分、1つの仕事に対して、
多くの人が関われるので、仕事が生み出され、
雇用の創出という意味では都合がいいかもしれない。
国は認可することにはしたけれど、
自分たちで実作業をするのは、
面倒 難しいから、どこかの企業に委任したりする。
ところで、仕事の委任を請けるために、
国の認可が必要です、と決める。
はい、ここで、また仕事が生まれた。
でも、さきほども書いたように、
より多くの人が関われるので、仕事が生み出され、
雇用の創出という意味では都合がいいかもしれない。
・・・って、キリがないではないか?
実際のところ、どうなのか知らないけど、
IT業界に居た経験だけで話を勧めると、
官公庁や大手の仕事をすると、
どうでもいい人が、どうでもいい検査とかして、
その為に余計なコストが掛かったり、
或いは、人手が必要になったりする。
何か障害が出たりすると、
検査を行った組織が、責任を負いそうなものだが、
特に何もしてくれるわけでもないことが多い。
結局、尻を拭くのは、我々だったりする。
だったら、余計な検査とか、意味ないじゃんと思うわけで。
そういう複雑な組織の中では、
例えば、5分で終わるような仕事に、
1週間とか1カ月掛けたりしちゃう。
お金に換算して言い替えると、
100円で出来ることを、100万円かけたりするわけだ。
ほんとに、無駄である。
そして、もっとも不本意に思うことは、
これだけ、人の関わりが増えても、
実際に現場で作業している人たちの仕事が
楽になるとか、あまりないことだ。
何人もの人の総力が結集して、
一つの仕事をやり遂げる!とかではないのだ。
極端な話、実作業に携わる人の数は変わらず、
それを検査したり指示したりする人の数だけ増えていくので、
いらぬ書類を書かされ、
説明したところで、専門家以下の理解しかない、
何の責任も取らない人に説明をし、
そんな余計な時間を取られた結果、どんどん体力を消耗し、
へろへろになりながら、仕事をするという感じになる。
第三者のチェックは必要なことだし、有益だ。
だが、そういう観点で、第三者が関わっている例を、
ぼくは、あまり観たことがないような気がする。
これは、日本の社会の悪癖であると思う。
人が関われば関わるほど、
よほど、目的意識をもった人たちが集まらないと、
当初の目的が薄れていくものである。
同時に責任も薄まっていく。
いざというとき、みんな自分の責任ではないと言い張る。
今回の原子力発電の件については、
ぼくは業界の様子を知らないので、なんとも言えないけど、
もしも、ただお金に群がっている人が多いだけなら、
そういう人たちに対する報酬は、不要である。
もっとシンプルな組織にし、
本当に必要なことを、タイムリーに実行出来るような、
仕組みにしてもらいたい。
原発を続けるかどうかは別にして、
一瞬で廃炉に出来るわけではない。
廃炉には、何十年もかかるし、
プルトニウムの処分を考えたら、
人間の歴史の観点で考えると、
ほぼ無限の間、
廃棄物の監視を続ける必要が出てくる。
だから、これから、原発を創らなくなったとしても、
廃炉ビジネスに群がる人たちも出てくるだろう。
多分、原発で既得利権を持つ人たちが、
次のネタとして食いついてくるはずだ。
その人たちの行動について、
ぼくは批判するわけではないし、
好きなようにやってくれたらいいと思うけど、
無駄なコストをかけて、
目的を忘れてしまうような、
ハンパな仕事にしてしまうのは、
やめてもらいたいなあと思ってる。
また、無責任な仕事をする人が出てきて、
それが、事故のモトになったりするわけだから。
今回の福島の件も、
ぼくは、明確に人災だと言い切れる。
だって、指摘されているところを、
コストが、かかるからといって、
改善しようとしなかったのだから。
コストのことばかり考えている人に、
現場のことを決めさせてはダメである。
特にリスク管理は、コスト管理と相反するものなので、
同じ人が考えていれば、
破たんする可能性は高くなるのは、
小中学生が考えてもわかることだ。
シンプル・イズ・ベスト ~結局原発の話になってしまった・・・
