N.S.P II

「N.S.P II」1974年3月25日発売

NSPのセカンドアルバム。初期のNSPとして見逃せぬ作品。ギタリストのCharさんも参加しているアルバム。ちなみに中学の何かのイベントのとき、ビートルズのコピーバンドをやったんだけど、その後、なんだか欲求不満になって「コンクリートの壁にはさまれて」を熱唱した(笑)ぼくの中では、全曲通して、一関のイメージが鮮明に浮かぶアルバム。

1. ひとりだちのすすめ

FMリクエストアワーの中で、アナウンサーが誰かは忘れてしまったけれど、NSPの新曲「ひとりだちのすずめ」(スズメ)と紹介されたことがあった。すぐに後で訂正されたけど、素直に真に受けたぼくは、スズメが独り立ちしていく物語を歌ったのか、と思いながら聴いていたことを覚えている。実際のところ、独り立ち出来ない若者にしっかりせい!と言ってるような曲で、「あせ」の続きのような楽曲だと聞いたことがある。まだ小学生だったぼくは、大人の男の人になるにはこうでなくっちゃ、と思った歌でもある。まあ、そんな理屈抜きで、ノリが良い軽やかで楽しい曲だ。天野クンの喉も冴えている。この曲でスリーフィンガーの練習をした。

2. 待っても待っても

この曲を聴くと、当時好きだった子のことを思い出す。うん、歌詞の通り、髪の長い女の子だった(笑)それはともかく、イントロのオルガンが美しい。アコースティックギターの伴奏が、繊細な少年の心のようだ。淡々としたメロディーだが、好きな女の子に振り向いて貰えない寂しさがうまく表現されている。サビからは一転、エレキギターの高鳴りから、ドラム、ベース、ピアノも参加してスピード感たっぷりのアレンジに変わる。ぐっと堪えた心が爆発してしまったかのように。この辺りは、いつかバンドで演奏してみたいと思っていたんだけど、夢は叶わぬまま。そう言えば、ぼくがバンドの構成やアレンジに興味を持ち始めたのはこの曲からだったかもしれない。大好きなNSPの中でももっとも好きな曲のひとつ。

3. 風信子(ひやしんす)

サテンを出ると雪景色~♪で始まる歌詞の通り、一関に住んでいた高校時代には、喫茶店から出たとき、自然に口ずさんでしまう曲だった気がする。雪景色ではないのに口ずさんだりしてたかもしれない(笑)でも、実際のところ、当時、ファミレスもゲーセンもカラオケもなかった時代、ぼくらは喫茶店や友人の家や下宿に行き、語り合い、そのまま夜も更けてしまい、帰ろうと思い外に出ると、はっとするような雪景色だったなんてことは普通なことで、今思えば、それも良き思い出であると懐かしい気持ちになる。夜更けの雪景色って、とても綺麗。そんなキラキラした優しい部分で作ったような曲。

4. スケッチ

軽やかな一品。目立たない存在だけど、とてもNSPらしい。

5. 眠くならないうちに

この曲を聴いたとき、子供心にも、もしも彼女が出来ても、いろんな苦労があるのかもしれないなあと思ったことを覚えている(笑)

6. コンクリートの壁にはさまれて

初期のNSPを構成するロックの部分がうまく熟成して生まれた名曲。Charさんのギターはこの曲で聴くことが出来る。Charさんのギター、やっぱりかっこいいよね。聴きほれる。NSPの作品の中で、あ、このギター、すごいな、演奏出来たらかっこいいな、と感じる部分って、Charさんが演奏してたりする。NSPのアルバムって他にもいろんなミュージシャンの方々が参加してたりするので調べると面白いです。と言っても、ぼくはうといので、調べておきます(笑)そして、冒頭でも書いたけれど、この曲は何度か人前で弾き語りした大好きな曲。シンプルだけどメリハリがあり、しかも歌いやすい曲だから、力強いストロークさえ出来ればひとりで演奏しても迫力のある曲になった。

7. 君と歩いてみたくて

イントロやサビを飾るギターが印象的。他の曲よりもアレンジは複雑というかゴージャスな感じがする。中村クンの曲は、映画や2時間ドラマのエンディングに流れるようなドラマチックな感じがする楽曲が多い気がする。

8. バースデイカード

一度聴いたら忘れられないようなシンプルなアレンジ。ショートショートのような展開。なぜかぼくはこの曲で宮澤賢治を思いだす。

9. 夜更けの街で

この曲も宮澤賢治を思い出す。夜更けなのに爽やか。爽やかなのにちょっと物悲しい。そのまま聴き流してしまいそうになるような歌詞だけど、実は現代社会の理想と現実を歌っているような気がしてならない。

10. おちばは夏の忘れもの

もしもNSPのコピーバンドをするのなら演奏したい曲の中のひとつ。「コンクリートの壁にはさまれて」のノリに似ているので中盤、連続してやったら絶対に盛り上がる(などと勝手な想像)。

11. そんな事のくりかえし

ぼくとしては「いい」第二弾って感じがする。ベースが奏でる複雑なメロディラインが曲全体を構成している。

12. おとぎの国のお話

ある意味、とてもNSPらしい曲。いつか、この曲をゆっくりと聴ける環境に身を置きたいものです。
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