外付けハードディスクに
バックアップされた
ピクチャのフォルダーを
何とはなしに見ていたら
高田松原の写真が出て来た。

photo by ham (ixy400)
この道をまっすぐ歩いていくと、
向こう側には、砂浜が広がり、
その先は、太平洋だ。
2004年の秋の日、
ぼくは、何らかの理由で帰省し、
高田松原に寄ったのだろう。
(多分、父の法事)
ぼくは、帰省すると、
よっぽどのことがない限り、
毎回、高田松原に寄った。
帰省で使う国道45号線に面しているから、
寄りやすいという理由もあるけれど、
それ以上に、高田松原は、
ぼくにとって、想い出の地なのだ。
想い出の宝庫と言ってもいい。
帰省するたびに、
自分の博物館に寄るようなノリで、
高田松原の風景に融け込む時間を
持ちたくなっていたのだと思う。
ところが、その想い出の宝庫は、
本当に、想い出だけの地に
なってしまった。
この写真を撮ったときから、
約7年後の2011年3月11日。
ここは、津波に襲われる。
写真の向こう側から、
大津波が押し寄せ、
ここに写っている松は、
根こそぎ、流されたのだ。
地盤も沈下したと聞いているから、
松がなくなっただけでなく、
例えば、この場所も、
海の底になってしまっているかもしれない。
ぼくは、昨年、震災後に帰省したけれど、
怖くて確認しにいくことが出来なかった。
次回、陸前高田を通りときも、
やはり、怖くて、寄れないと思う。
津波が怖いのではなく、
想い出の残骸を見るようで、
怖いのだ。
多分、それを見て、
泣くんだろうなあと思う。
いい歳したおっさんが、
ボロボロ泣いているのは、
あんまりいいもんじゃあない。
ぼくは、子供の頃、
誰か好きな人が出来て、
めでたく両想いになったら、
高田松原でデートをするのが夢だった。
子供の頃、といっても、
小学生ぐらいのときには、
もう、そう思っていて、
ハタチになっても思ってたから、
結構、しつこい夢だったのだ思う(笑)
その夢が叶ったかどうかは、別にして、
今は、デートどころか、
ただの散歩でさえ、
出来なくなってしまった。
今でも、信じられない。
しかし、もう、この風景はないのだ。
高田松原は、消滅してしまった。
hamのメインブログもよろしく!
地球を救え!プレミアム
高田松原の写真が出て来た
