ねじまき鳥は何処に(3)

「百億の昼と千億の夜」という小説がある。
光瀬龍さんという作家の代表作とも言えるSF小説であり、
萩尾望都さんが漫画化したことでも有名らしい。
ぼくは漫画の方は読んでいないけど、小説は読んだ。
で、ねじまき鳥と同様の思い出し方をすれば、
この「百億の昼と千億の夜」は、
ぼくが23~24歳ぐらいのときに読んだのである。
ねじまき鳥の説明をするときに登場した「Hさん」と別れた後、
ぼくは、「Kさん」という女性と付き合った。
2つ年上のコメットさんみたいな(大場久美子バージョン)子だった。
その彼女が、この小説がめちゃめちゃ面白いと、教えてくれたのである。
・・・記憶では。
でも、ねじまき鳥の記憶の件で、自信を失ったぼくは、
「百億の昼と千億の夜」を読んだ時期についてまで、
自信を失ってしまった。
実際は、もっと後に読んだかもしれないし、
もしかすると「Kさん」に教えられたのではないのかもしれない。
そもそも、自分の歴史をひも解いてみるとき、
その時に交際していた女性を思い出して、
年代を特定する方法は、どうなのか?
考古学では、炭素14の半減期の性質を利用して、
おおよその年代を特定していく手法があるけれど、
ぼくは、そのときに付き合っていた女性を思い出すという手法で、
時代を特定しているわけである。
例えば、その時に流れていた音楽を思い出す、
という方法ではだめなのか?
そうでなければ、
その時に流行っていたテレビドラマとか。
もっと確実で、説得力のある手法はないのか?
などと、自分を責めて楽しんでいる、
日曜の夕暮れ時であった(笑)