001 読み始めたきっかけ  

「原因」と「結果」の法則

本棚の中にずっと存在していたけれど、読んでいなかった本がある。

「原因」と「結果」の法則
ジェームズ・アレン 著 坂本 貢一 訳

この本は、有名な本のはずだ。1から4までの4部作構成である。確か、10年以上前になると思うけれど、スピリチュアルに一通りハマった後に、ブックオフかどこかで購入したのである。最初に2を買って(買った後に2だと気づいた)、その後、1を買い、そして3を買った。いずれも古本で購入したと思う。買うだけ買って読まない日々が続いた。本棚に並べて置くだけのコレクション的な扱いである。ところが、なぜか最近、急に気になって読み始めた。仕事に疲れて脱力して本棚の前に寝転んでいたら、目に入ったのである。1を読み始めたら止まらなくなった。これは、と思い、先週4を買ったのである。

1から4まで、それぞれ、それほど厚い本ではない。自分でも、なぜそんな読み方になってしまったかわからないが、1を通しで読んだ後、2を少し読みかじり、それから、3を読み始めた。2がつまらなかったわけではないが、なぜか3を読みたくなったのである。3を半分ほど読んでいるときに、4が手に入り、4は最後まで読んでしまった。そして今、また3を最初から読んでいるのである。

まず、静かな驚きとして感じるのは、この本は、今、まさにこのタイミングで読むべきものであった、ということだ。実は、ここのところ、生活をしていく中で、漠然とした不安や苦悩とそれを解消できないことへの苛立ちのようなもので、生きるのが辛くなって来ていた。そんなときに、この本が満を持したように現れた(しかも本棚に保管されていた)ことが奇跡だと思うのである。

よく一定期間使わない物や読まない本は、捨ててしまってよい、というのは嘘だと思う。特に本については。