「NSP III ひとやすみ」1974年9月25日発売
NSPのサードアルバムは、彼らを日本中の若者たちに認知させたと思われる大ヒット曲「夕暮れ時はさびしそう」を含む名品13曲。当時のフォークソングと言えば貧乏な若者の健気な生き様を描いたものが多かった気がするが、NSPは素朴な少年が抱く夢と現実のギャップのようなものを歌いあげていたように思える。特にこのアルバムは、どの曲も状況が大変にわかりやすくて、聴いているとすっとその世界に吸い込まれて行きそうになる。
曲毎のコメントは順次書いていきます。(今、書きかけ(笑))
1. 春はもうすぐ
春は誰にとっても待ち遠しいものだと思うけど、北国に住んでいると、その気持ちは(例えば東京に住んでいる人たちよりも)理屈抜きで何倍も待ち遠しい。一関あたりではそれほど雪も降らないから、大した冬じゃないんだけど、それでも寒いものは寒い。あったかいのが一番一番。ほのぼのとする歌である。NSPならではの名曲。そういえば、ギターのイントロはコピーしやすいので、よくみんなで演奏した。
2. かげふみ
この時代のフォークソングのイントロってこんな感じが多いような気がする。ヤマハ仕様なのかな?この歌はね、全体的に大好きなんだけど、特に歌詞がいい。なんか、情景が浮かんでくる。穏やかな暖かい日に校庭みたいなところでかげふみをしているイメージが自然に浮かんでくる。と同時に、スカートのかげを踏んだ後のことを思うと、ちょっとドキドキする。イマジネーション?(笑)
3. なんて空だろう
「コンクリートの壁にはさまれて」のノリに似たちょっと激しい曲。でも激しいけれど洗練された音で構成されているので美しさを感じる。これもCharさんなのかな?ちょっとわからないけど。但し個人的には「コンクリートの壁にはさまれて」の方が好き。
4. 夜
エコーの効いた天野クンの声に異次元的な雰囲気を感じる楽曲。異次元と言えば、この歌の中で「キミの身体は光ってて、闇の中でも見える。」と歌われている部分がある。ぼくはこの部分が、窓から入った月明かりか何かが女の子の身体に反射している例えなのかなと思っていたんだけど、実はほんとに人間の身体が光ることを体験したのであった。そう、オーラである。そういう意味ではホントにスピリチュアルな曲なのかも、と思ったり。
5. 仲直り
6. 夕暮れ時はさびしそう
田舎の堤防、夕暮れ時に♪という歌詞で始まるこの曲は、多くの人が覚えていてくれたか、どこかで聴いたことあるのではないか。でも、この堤防が実在するなんて考えたこともないのではないか。この堤防は、実在する。一関市内を流れる磐井川の堤防のことなのである。磐井川は河川敷を公園のようにしていて、市民の憩いの場になってるわけだけど、まあ高校生のデートの場に最適だったりして、ぼくもよくウロウロしたもんだ。ギター弾いたり、応援歌歌ったり、走ったり、昼寝したり、何をするのでも堤防である。そんな堤防で女の子を待つけれど
7. 雪どけ水はつめたくて
8. 一片(ひとかけら)の幸せ
9. くちづけ
10. 冬がのぞいている
11. 雪の精
12. いなかっぺちゃん
13. いい
もう一度、少年時代に戻れるなら、このアルバムのような恋(失恋でもいいけど)をしたいものだ。
